ADDICT CLOTHES JAPAN

私達は元々、イギリスのヴィンテージライダースジャケットの専門店として創業しました。
厚くて軽いシープスキン、現代的なフォルム、カラフルなカラーバリエーション等、古いイギリス製のジャケットに魅了され影響を受けてきました。
過去に数えきれないほどのジャケットを販売して、私はそれらのコレクターでもあります。
しかし私を魅了したジャケットも過去に他の誰かが作ったものです。
数えきれないほどのジャケットを販売するうちに、自分の理想のジャケットを作りたいと考えるようになりました。
それは革はもちろん、裏地、ファスナー、バックル等、全てに拘りぬいた自分の為の特注品です。

幸い私は数多くのヴィンテージジャケットを所有し、たくさんの知識を持っていました。
まずヴィンテージのように経年変化する特注革を作ることから始め、同時に全てのファスナーも作ることにしました。
あいにく私が理想とする、古いイギリス製ジャケットに付いている特徴的な形をしたファスナーは、既製品では世界中どこを探しても見つけることができませんでした。
そしてファスナーの引き手はもちろん、四角い無地のエンドボックスさえも一から作りました。

更にヴィンテージジャケットの多くが長年の着用だけでなく、日焼けによって変化していることに着目していて、それがヴィンテージジャケットの深みの一つであることを認識していました。
日焼けによる違いは主に、ファスナーのコットンテープ部分に影響し、日の当たりやすい部分と、そうでない部分の色の差が明確に出ていることでした。
そこで部分的にファスナーテープの色を変えてジャケットを作ることにより、新品時はもちろん、数年を経て革、ファスナーテープ、金属パーツ全てが変化した後に本当の完成が来るようにジャケットを構築しました。

多くのVINTAGEから影響を受けてきましたが、それらは古き良き時代の作り手の想いが凝縮されていたり、時代を経たことでより魅力を増していたり、安易に消費の為に作られた物とはまるで違うからです。
VINTAGEのように長くまたは何人ものオーナーに受け継がれる物を作り、私がVINTAGEに熱中したのと同じように、カスタマーも私の製品を楽しんでくれることを願っています。

       

ACVM

誰よりもイギリス製のヴィンテージライダースジャケットにのめり込み、多くのジャケットを見ては着て、更に作ってきました。
最初は自分のジャケットに合う着丈の長さのTシャツやフーディーを作ったり、ヴィンテージショップ時代から愛用し販売もしていたワックスコットンジャケットを、レザージャケットと同じように拘り丁寧に1つ1つ不満を解消しながら自分のワードロープを増やしていきました。
そしてADDICT CLOTHES JAPANで培った革の知識や布帛製品への興味、更には元々興味のあった他のヴィンテージカテゴリーの洋服達、これらを更に表現するために、当初ADDICT CLOTHES JAPAN内で制作していたレザーライダースジャケット以外をまとめたブランドが、ACVMになります。

バイカーテイストは少し残しながらも、ミリタリーやワークなどのエッセンスを加え、クラシックな雰囲気やヴィンテージの匂いがある、シンプルで快適な日常着を作ることを目指しています。

最初にお店を開いた時やADDICT CLOTHES JAPANを立ち上げたときと同じように、自分自身への最高のワードロープを作りながら、カスタマーにも製品を楽しんでもらいたいと思っています。

       

ADDICT BOOTS

2010年より自身の為のエンジニアブーツの作成を開始しました。
初めに反り上がった特徴的な木型を作り、これまでにたくさんのブーツを販売してきました。
元はバイカージャケットを専門にしていましたが、長年ブーツを作っていく過程でブーツ作りにおいてもバイカージャケットに似た面白さや興奮を感じていました。
目的に合った革を探し、時には作っていく作業はもちろん、
木型を数ミリ削るだけで変わるフィット感、ハードウェアの質感や色、ソールの形状やデザイン、色の組み合わせ、これらが全て合わさって1足のブーツが出来上がります。
日本国内の縫製技術や革の加工技術の高さを間近で見てきて、その素晴らしさを体験し、レザージャケットで自らを表現したコレクションを展開していったように、ブーツでも同じことをしたいと思うようになりました。

タフで武骨すぎるワークブーツやバイカーブーツは結局長くは履かなかった、でもドレスシューズや上品すぎるブーツは少し気恥しい。
そんな自身の経験を元に、タフに使える素材や生産工程を踏みながらも、モダンなフォルムやシルエットで、例えばアメリカンなプロダクトを作るとしても、どこかヨーロッパの気品が感じられるブーツを生み出していきたいと思っています。

ADDICT CLOTHES JAPAN, ACVM, ADDICT BOOTS
石嶋 聡