10/02/16 inspiration

今日は直接ライダースジャケットの話ではありませんが、
先日アメリカ、サンタモニカで開催されていたイベントinspirationを紹介します。
ヴィンテージクローズの写真集、
マイフリーダムでおなじみの田中凛太郎さんが主となって今年から開催されるヴィンテージクローズのイベントです。
本当は開催日当日にブログを書き始めたのですが、
忙しくて時間が無いのと、脱線して文章が長くなり数日間放置していました….
私もイベントの案内は頂いたのですが、内容のほとんどがアメリカのヴィンテージの為、
今回は見に行きませんでした。
USヴィンテージを扱うお店のBLOGなどでは既に紹介されていると思います。

今までヴィンテージクローズのこのような大きなイベントはなかったと思います。
ローズボウルや、ロンドンで言えばポートベローマーケットが古着を売っている点では似ていますが、
厳選されたヴィンテージクローズだけで構成されている点でそれらとは全く趣旨が違います。
同じファッションの世界では、パリやミラノでショウが年2回毎年開れていますし、
ギターの世界では有名なダラス・ギターショウ、車やバイクでも国内外、
大小規模の違いはあっても様々なショウ・イベントがあります。
しかしヴィンテージクローズの場合、今までジーンズ以外はマーケットが小さく、
例えばギターや車を集めるのが趣味と聞くと一般的にはリッチな感じや趣味性が高く感じられると思いますが、
服はブランド品以外どちらかというと日用品という感覚が強いと思いますし、ましてや古着は評価が低い扱いでした。

しかしこの十数年でヴィンテージクローズという文化は日本で強く根付き、
アメリカはもちろんヨーロッパでも認知されるようになりました。
更に今後10年の間に、日本以外の東アジアでは今までなかったヴィンテージという感覚が認知されていく気がします。

こういうイベントが行われること自体ヴィンテージクローズというカテゴリーが、
1つ上のステップに上がっていることを実感します。
凛太郎さん自身も言われていますが、
1万円近くするヴィンテージクローズの写真集が毎号1万冊発行されていることが何よりの証拠でしょう。
ここ数年で似たような写真集や、ヴィンテージのムック本も非常に多いですよね。

車でもジーンズでもライダースでも、新しいものが好きな人がいれば、古いものが好きな人もいます。
私も何でもかんでもヴィンテージではないですし、新しいものも好きです。古ければ良いとは思いません。
そして新しいものには古いものを補う良さがあります。
ましてや世間一般的には新しいものが良くて、古いものは悪く見られるでしょう。

先ほどヴィンテージが以前とは違うステップに上がったと言いましたが、
良いものはいずれ価値が出て高価になります。
広まるのを止めることは誰にもできませんが、個人的には古い物はわかる人だけにわかる物で良いと思います。
良いヴィテージを紹介することを仕事としている私が言うと少し矛盾しますよね。
ただ逆に言うと、みんなが良いと言うものなんて大体たいして面白味の無いものばかりです。

ADDICT CLOTHES 
石嶋 聡