10/01/26 Colorful Racing Jacket 

今日は久しぶりにジャケットの歴史を時代背景を振り返りながら書きたいと思います。
本当はKAWASAKI スポーツマンを掲載した10日前に書き始めたのですが、
途中忙しくて忘れていたので今日一気に書き上げます。

先日ウェブサイトに掲載したKAWASAKI スポーツマンや今日掲載した白×赤のスポーツマンですが、
これらは80年代前後のUKスタイルを象徴するデザインです。
ウェブサイトの商品説明にも書いていますが、ルイスレザー以外にもTT LEATHERSやCHAMPION等、
他のブランドでもこのスタイルは作られていました。
60年代から70年代初頭はクラシックなデザインのバイクにブラックレザーを着て乗るのが定番だったのですが、
70年代中盤以降、カラーレザーが多く使われるようになり、
その頃のバイクの主流もそれまでと違い派手なバイクが増えていきました。

当時のイギリスでは日本製のバイクがメインになるほど売れていて、
80年~のLEWIS LEATHERSのカタログにはなんと、
SUZUKIのバイクに跨ったレーサーの写真が表紙を飾っています。
当時のカタログのほぼ全てのバリエーションを所有していますが、
表紙にこれだけわかりやすくバイクが写っているものはこの時期だけです。
しかもはっきりとSUZUKIと確認できます。
これ以降にサーキットの写真が使われているものがありますが、ちょっと趣旨が違います。

この時代には派手なジャケットが多く、青や赤の単色はもちろん、
現在掲載している2 toneカラーやライン入りなど、様々なジャケットが作られていました。
ほんの一部ですがこんな感じですね。

当時のカタログはこんな感じです。

ルイスレザーでHONDAやYAMAHAの文字が入っていることからも、
当時の日本製バイクの人気がわかりますね。

ジャケットにも時代背景があってカラーやスタイルが決まっています。
例えばこのようなスタイルで60年代のジャケットが欲しいと思っても存在しませんし、
逆に襟付きシングルなどのクラシックなジャケットは、
レーシングスタイルがポピュラーになった時代には生産が中止になっていたり、
カタログには掲載されていても、流行とは真逆のスタイルなのでほとんど売れていなかったようです。
これは当時から数十年後の現在に、
古着としてほとんどその時代のジャケットがないことから、判断できるわけです。

ちなみにヴィンテージ衣料としての相場を見ると、この手のジャケットは現在それほど需要が高くないので、
珍しい割には高価ではなく好きな人は買い時ですし、値段はそれなりにしても、
良い物に出会う機会が他の人気モデルよりも高いと思います。

先日昔のブログを見ていたら今より時間があったせいか、
かなり長い文章で色々説明していて自分で読み返してもなかなか面白いですね。
今回はちょっとオタクな内容になりましたが、理解しやすいように簡素にしています。
近年ヴィンテージが以前にもまして普段着というか、さまざまな人達に興味を持たれていることを実感しますが、
本来のヴィンテージの良さはレアとか雑誌に出ているとかではなく、歴史を経ている本物で、
そこにヒストリーが存在することだと思います。
だから、ただデザインが同じ何のこだわりもない服や、適当な説明には興味がありません。
なので自分は歴史やディティールにも興味があるし、それを知った上で売りたいんです。
適当に結構古いですよとか、細くてかっこいいですよ、なんて言っててもしょうがないでしょ? 
ただ細い服やデザインだけならいくらでもあります。
好きなものがあるんだからオタクでなんぼだと思いますが。

雑誌や古着屋さんのブログ等で色々な商品が紹介されていますが、
やはりこのジャンルはまだまだ年代など曖昧に記載されていますので、
みなさんが購入する際の目安になればと思います。

最近忙しくてブログは簡素なものが多かったのですが、今後も不定期ですが時間を作って書いていきます。

ADDICT CLOTHES 
石嶋 聡