MATCHLESS
2014年08月20日(水)
今日も英国車のメーカーを1つ紹介しようと思います。
今日紹介するMATCHLESS(マチレス)です。
イギリスでは最も古いメーカーの一つですが日本ではあまり馴染みがないと思います。
ではなぜ日本ではトライアンフはもちろん、BSAやNORTONと比べ知名度がないのでしょうか?
多分一番の理由は、単純に日本でマチレスの車両を販売しているお店がほとんどないからです。
ほとんど知られていないことですが、実はマチレスは現在でもパーツ環境が優れています。
今日はマチレスの簡単な歴史と、うちで販売する可能性が高い車両を中心に紹介していきたいと思います。
マチレスは1899年に創業し、1907年から始まったマン島TTレースではいきなり優勝します。
その後1909年と1910年にも優勝し、一気にマチレスは注目を集めるようになります。
初期のマチレスは単気筒エンジンのモデルが中心でしたが、
500cc~1000ccの排気量のV型二気筒エンジンのモデルも少量ですが生産ようになります。
当初はJAPエンジンなど、他社製エンジンを搭載していたのですが、
1912年からはエンジンも自社生産するようになっていきます。
そして第一次世界大戦を挟み、1930年には400ccV型二気筒SVエンジンのシルバーアロー、
翌31年には600ccV型四気筒OHCエンジンのシルバーホークを発売します。
V型多気筒エンジンは当時としては最新のメカニズムでしたが、高コストの為良いセールスとはならず、
その為現在のヴィンテージ市場でもシルバーアローやシルバーホークは極々まれに見る車両となっています。
1931年にはAJSを、30年代後半にはSUNBEAMを買収しますが、SUNBEAMは数年後にBSAに売却することになります。
マチレスのエンジン開発技術は非常に優れており、1935年から1940年にかけては、
あのブラフシューペリアにもエンジンを供給していました。
1938年にはMATCHLESSやAJSを2大ブランドとして掲げる会社として AMC が設立されます。
AMCは後にFRANCIS BARNETTやJAMES、NORTONといったメーカーを吸収し巨大な企業へと発展していきます。
第二次世界大戦中には多くの車両をイギリス軍に供給しています。
他のメーカーが供給したバイクのフロントフォークがガーダーフォークだったのに対し、
マチレスが供給したバイクには他のほとんどのメーカーが第二次世界大戦後の50年代初頭から搭載する、
テレスコピックフォークが既に搭載されていました。
第二次世界大戦後にはツインエンジンモデルを次々と発表し、レースシーンでも活躍していきます。
そして1968年までマチレスのバイクは生産され続けます。
今回は単気筒バイク中心の話にしますので、ツインエンジンのバイクについてはまた機会があれば紹介しようと思います。
ここからはマチレスのラインナップからADDICT CLOTHES NEW VINTAGEで販売整備するであろう、
お勧めの車両を紹介していきます。
まずは戦前30年代の車両から、G3 350cc OHV 
テレスコリジッドの50年代G3L 350cc OHV
後にフレームがスイングアーム化されます。
G3LS 350cc OHV
次は500ccのOHVモデルのG80
排気量が違うだけで基本的に350ccのG3系と同じです。G3系同様タンクの色は黒もあります。
スイングアームのG80S
コンペディション(競技用)モデルのG80CS
当時の位置づけが競技用モデルとはいえ、ロードモデルのパーツを流用すればちゃんと公道で走れます。
上記のモデルは基本構造が同じで時代が進んでいきますので、
パーツ供給も非常に良く、まだ現地車両価格もそれほど高くありません。
旧車なので希望のものが簡単に見つかるわけではありませんが、良い車両があれば紹介しようと思います。
ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES
