WORKS
2015年03月15日(日)
とある日の作業です。
販売用に製作中のvelocette venom clubmanのタンクが塗装屋さんから上がってきました。
相変わらず美しい仕上がりです。
ボーリング等内燃機作業も少しずつ上がってきましたのでエンジン組み立てに備えて段取りを
ぼちぼち整えていきます。
クランクケースから取り外したオイルポンプです。
決して叩いて外してはいけません。
外し方がダメで分解時にクランクケース側にダメージをあたえている例をよく見かけます。
ポンプの動きはスムーズでしたが多少気になる部分がありましたので分解前に計測します。
エンドプレイが0.07mmもありましたのでギアの端面修正、ボディー等の研磨狙いの数値まで
追い込んでいきます。
組み立てて再計測したところオイルを切った状態で0.01mmの測定値。合格です。
1回目では狙いの数値にまだ足りず再作業の後に2回目の撮影をした事はナイショです。
その他には組み上げたボトムエンドを搭載する前にフレームに数十年間溜まった汚れを取り除いたり
着磁作業が完了した1920年代のMLマグネトーの組み立て前にベアリングインシュレーターを
作ってベアリングを交換してみたり
無理やり組まれていてクランクケースと干渉していた、
20年代ノートンのギヤトレインアライメントを修正計算してみたり
アライメントが決まったのでコンロッドのセンタリングしながらクランクエンドプレイの測定したりと、
あっという間に1日が過ぎていきました。
ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES
Mechanic 木谷