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VELOCETTE

2014年12月04日(木)

1960 VELOCETTE VENOM

今日はリクエストのあった、在庫のベロセットVENOMのエンジン始動動画です。

現在委託販売でお預かりしている車両で、かなり長い間エンジンをかけていませんでしたが、
バッテリーを充電しただけですぐに始動しました。

しっかりとしたエンジンだと納得させられる、かなり良い音がします。
実際はもっと重低音が響いて動画で聞くより更に良いですよ。

現在スワローハンドル&バックステップ仕様なので、お客様のお好みに応じてカスタムも承ります。

乗りやすさを重視して、下の画像のようにハンドル&ステップをノーマルスタイルに戻しても良いと思います。

Velocette Viper 791UXM 098

アップハンドルにするとガラリと雰囲気が変わります。

DSC_0646

スラクストン風のカスタムやカウルを付けてもかっこいいですね。
※(画像はオリジナルスラクストン)

velocette_venom_thruxton_lg
VVT1

ベロセットに関しては特に豊富な整備実績がありますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES

2014年11月30日(日)

車両情報

今日は現在海外で売りに出ている車両の中からお勧めのモノを紹介します。

まずはうちが特に得意としているベロセットから

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1936 VELOCETTE MAC 350cc (OHV)

11default
1957 VELOCETTE MSS 500cc (OHV)

どちらも良さそうですね~

現地で多分すぐに売れてしまうと思いますが、興味のある方はぜひお問い合わせください。
ちなみにうちにもテレスコリジッドとスイングアームの各一台ずつMACの在庫がありますが、
他の仕事を優先して行っているのでお披露目はもう少し先になると思います。

Triumph 5T Speed Twin 880XUJ 098
1950 TRIUMPH 5T SPEED TWIN 500cc (OHV)

個人的にトラの中では好きな車種のスピードツインです。
この辺の年代のバイクにサラっと乗るかっこいい大人が増えてほしいですね。
マッチングナンバーではないんで多少価格は安めです。 外装はレストア済みでとてもきれいですね。

101924 SUNBEAM MODEL1 350cc (SV)

最後にとんでもないの持ってきましたが、本気で売るつもりです(笑)
普段トコトコ走るにはとても面白いと思いますよ。
誰かジャケットスタイルでこんなの乗ってみませんか?

ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES  

CCF20141130_00000

2014年11月29日(土)

Today’s Work shop

ベロセットベノムとMSSのシリンダーヘッドオーバーホール完了です。

MSSはウェットブラスト仕上げ、ベノムは徹底的に洗浄して仕上げました。
MSSは売約済みですがベノムの方は販売用製作車両のものです。

20141129-024

特別な事は何もしてませんがNEWバルブ、ガイド製作、セット長、シートカット、
修正面研等とフルコースの作業です。
小さな積み重ねが調子のよいバイクへと繋がります。

20141129-027

 

 あとはコイツを完成に向けて仕上げていっています。

 

20141129-030

 

 ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES

 

2014年11月08日(土)

車両情報 – VELOCETTE

しばらく車両紹介しないうちに海外ではよいバイクが売りに出ています。

model K
1927 MODEL K 350cc (OHC)

随分と久しぶりに売りに出た20年代のヴェロセットモデルKです。
20年代のヴェロは本当に売りに出ませんので興味のある方にはお勧めですよ。

VELO KSS
1936 KSS MKⅡ 350cc (OHC)

こちらも売りに出ては毎回すぐ売れてしまうマークⅡです。
ヴェロセットは戦前車でも整備経験は豊富にあるのでご安心ください。
Kシリーズは欲しい時に探せるバイクではないので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

ついつい戦前車を多く紹介してしまいますが、
みなさん20年代とか30年代のバイクなんて走らないと思っているみたいなので、
次は1929年SUNBEAM MODEL 8の走行動画をアップしようと思います。

※一応言っておきますが、うちは戦前車しかやらないというわけではありません(笑)

ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES

2014年08月01日(金)

車両情報 – VELOCETTE

引き続きヴェロセットの車両紹介です。

今日はうちの在庫の中から。

R0059874
1960 VENOM 500cc (OHV) SOLD

クラブマン風カスタムのVENOMです。
当店で整備歴はありませんが、過去にエンジンの整備はしてあるようです。
エンジンもすぐに始動しますので、このまま乗ることは可能です。
もちろん追加整備ご希望の場合も別途承りますので、お気軽にお問い合わせください。

クラブマン風の外観はかっこいいのですが、正直乗りやすくはありません。
頻繁に乗ることを考えれば、スタンダードなハンドル&ステップに変更したほうが良いとは思います。
前回紹介した350ccのVIPERがスタンダードな外観になります。

次はこちら。

R0059884
1966 VENOM CLUBMAN 500cc (OHV) OH制作中 SOLD

こちらはクラブマン風カスタムではなく、正真正銘VENOM CLUBMANです。
外装の一部とエンジン、ギアボックスを中心に要整備箇所がありますので、それらを中心に仕上げてからのお渡しとなります。
仕上げる程度によって250万~300万位になりますが、製作中にご成約頂ければ無駄なくご注文に応じれます。
外装は最低限にして金額を抑える、逆に外装、内燃機共にバリバリに仕上げることも可能ですので、ご予約お待ちしております。

ヴェノムクラブマンは現在イギリスから入れると実働状態で程度にもよりますがGBP7000~
GBP12000位はします。(日本円で現地車両価格が130万~220万位)
今回程度の良いヴェノムクラブマンをお求めやすい価格で買えるチャンスです。
クラブマンでこのようなケースはなかなかありませんので、お探しの方はぜひご検討ください。

ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES 

2014年07月30日(水)

車両情報 – VELOCETTE

先日に続いて海外で売りに出ているお勧め車両の紹介です。

今日はテレスコピックフォークの車両です。

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1949 MAC 350cc (OHV) SOLD

テレスコリジッドのMACです。
フロントフォークがガーダーからテレスコに代わったばかりの時期の車両です。
ヴェロセットは外装のヴィンテージ感が強いメーカーなので、
この時期でもヴィンテージの匂いがプンプンします。
先日のKSSと比べて車両代が半額になりますので入門編にはすごくお勧めです。

Velocette Viper 791UXM 098
1962 VIPER 350cc (OHV) 現地車両価格GBP6000

状態の良さそうなVIPERです。
こちらはスイングアームですがヴェロセットだとやはりクラシックな印象ですね。

このままスタンダードスタイルで乗るのも、カフェレーサー好きならクラブマン風にしてもいいですね。
個人的にはアップハンドルやアップマフラーでENDURANCEやスクランブラーにしたヴェロセットに乗りたいですね。

1954 Endurance,timing side view.1
velo1

上のバイクがヤレた雰囲気になると、こーなります。

img_1667

この辺りはいわゆるヴェロセットのイメージとは違うと思いますが、
60年代以降に多い、アメリカ仕様の英国車ならではの独特の雰囲気があります。

ラングリッツレザーの創業者、ロス・ラングリッツがヴェロセットを愛用していたのは有名な話です。
彼はアップハンドルにしたKSSに乗っていました。

FirstLanglitzJacket
Langlitz4

イギリスではこの時代のバイクにアップハンドルを付けることはまずありませんが、
60年代のバイクではなく、30年代の純ヴィンテージブリティッシュバイクにアメリカ的なカスタムが施されているのは、違和感があって面白いスタイルですね。

次回は店頭在庫のVENOMを2台紹介したいと思います。

ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES 
石嶋 聡

2014年07月27日(日)

車両情報 – VELOCETTE

先日ヴェロセットのメーカー紹介をしましたが、今度は現在海外で売りに出ている中でお勧めの車両と、
うちの在庫車両を紹介していこうと思います。

まずは海外にあるガーダーフォークの車両から。

Velocette Mk2 KSS GWT234 098
1947 KSS MK2 350cc (OHC) SOLD

久しぶりに出ました。ガーダー最終モデルのKSSです。
状態も良さそうで輸入後登録するだけである程度調子よく乗れそうな車両です。
ヴェロセットはこの辺でも整備経験は豊富にあるので心配ご無用です。

この取引先の車両はいつも早く売れてしまいますし、
KSSは欲しい時に探せるバイクではないのでKシリーズをお探しの方にはぜひお勧めです。

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1948 MAC 350cc (OHV) 現地車両価格EUR7250

ガーダーフォークのMACです。
どのメーカーでもガーダーフォークの車両になるとそれ以後の車両に比べ基本的に高価になっていきますが、
これはなかなか安めです。
とにかくガーダーフォークのバイクが欲しい方にはうってつけの車両です。

ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLESではSHOPスペースの裏に整備用ファクトリーを持っています。
先にSHOPがオープンしましたが、ファクトリーがスタートするのは10月頃を予定しています。
イギリスから船便で送る場合、支払後平均2か月位かかりますので、
8月にオーダー頂いたとして、日本に着く頃にちょうどファクトリーがスタートします。
興味のある車両がありましたらぜひお問い合わせください。

ADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLES 

2014年07月07日(月)

BRITISH MOTORCYCLE MANUFACTURERS – VELOCETTE

※旧ブログからの転載になります。

今日はADDICT CLOTHES VINTAGE MOTORCYCLESで扱うメーカーの紹介をしていきます。

第一回目はうちでも間違いなく扱うことが多くなるであろう、VELOCETTE (ヴェロセット)です。

ヴェロセットはイギリス第二の都市バーミンガムのVELOCE(ヴェロセ)
という会社が作っていたバイクのことを指します。

工業地帯でもあったバーミンガムにはBSAやNORTON,SUNBEAM,ARIEL等々、
古くから多くのバイク製造メーカーが存在しました。
BSAやNORTONが巨大メーカーだったのに対し、ヴェロセは家族経営のような小さなメーカーだったので、
BSAやNORTONとは比べようもないわずかな台数を製造していました。
どれ位規模が違うかというと、例えば59年から発売されたトライアンフのヒットモデルのボンネビルは、
時期にもよりますが年間平均10000台以上生産していました。
それに比べ当時のヴェロセットの主力車種VENOMは60年~最後の生産年である70年までの10年間でも3000台程度の生産数です。

これだけだと小さな会社で生産数が少ないだけに感じるかもしれませんが、
ヴェロセットは小規模のメーカーながら20年代から長きに渡り様々なレースにおいて輝かしい戦歴を残しています。
同時に特殊な技術も開発しており、今では当たり前に付いているシフトチェンジの位置が自動で決まるフットシフトを開発したのもこのヴェロセットなのです。

こういった小規模メーカーの多くは30年代~70年代にかけてどんどん他メーカーに吸収、
もしくは倒産消滅するのですが、
ヴェロセットは独自のスタンスを守りながらこの規模のメーカーでは異例の1970年まで製造を続けました。

とても小さな会社でありながら今でも世界中にたくさんのファンがいる由緒正しいメーカーなのです。

ここからはざっと簡単にですが年代ごとに代表的なモデルを紹介していきます。

ヴェロセは1910年代~1925年頃まで2ストロークの250㏄を主に製造していました。
そして更なる高性能を求め350ccのOHCシリーズ、通称Kシリーズを1925年に発売します。

 KTT 350cc
KTT

KTP 350cc
KTP

KN 350cc
Velocette_KN_350_cc_1929

30年代に入ると量産型のOHVエンジンを搭載するMシリーズを発表。

MOV 250cc
1935 MOV

MAC 350cc
13485MAC

MSS 500cc
1938_Velocette_MSS500_(1)-690x420

40年代第二次世界大戦後にはLEを発表。
騒音や振動の少なさ等高品質さが認められ、更にイギリス警察でも使用されます。

LE
LE POLICE

ちなみに戦後まもなくKシリーズの一般販売はなくなり、Mシリーズが主力となっていくわけですが、
他のメーカー同様フロントフォークはガーダーフォークからテレスコピックフォークへ、リジッドからサスペンションやスイングアームを備えたバイクに進化していきます。

同じMシリーズでも戦前と戦後ではフロントフォークがテレスコに変わったりスイングアームに変わったりで随分印象が変わってきます。

MAC 350cc
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Velocette-1954-mac-v-1

50年代にはダートレースやアメリカ市場向けにSCRAMBLERが、
そのSCRAMBLERを街乗り用にしたENDURANCEが発売されます。

SCRAMBLER 500cc
xgayj9

SCRAMBLER 500cc
scrambler

ENDULANCE 500cc
1954 Endurance,timing side view.1

個人的にはここ数年ずっと戦前車にハマって乗っていますが、やっぱりこの辺は好きですね。

そして同じく50年代にはMシリーズに改良を加えたスポーツモデルVENOM、VIPERが発売されます。

VENOM 500cc 
47092

VIPER 350cc
47267

VENOMにはCLUBMANやTHRUXTONなどバリエーションがありますが、
その辺は後日また詳しく紹介しようと思います。

とりあえず今回は簡単なメーカーの歴史と時代遍歴によるデザインの変化を書いてみました。
エンジン等機械的なことについてはそのうちメカニックが更新しますので、興味のある方は見て下さい。

あとよく聞かれるパーツはあるんですか? についてですが、
戦前Kシリーズはさすがに簡単に揃いますとは言えませんが、
戦後の物はみなさんのイメージよりも豊富にあります。

上で紹介したバイクは現地価格はもちろん差があって探せばある程度出てくるものや、
もはや年に世界で何台売りに出てるのか?みたいなバイクもあります。

もちろん国産車に比べればそれなりのお金と忍耐力は必要ですが、
ちゃんと走る英車に乗った人しかわからないすばらしい喜びが体験できますので、
興味のある方はぜひお問い合わせ、ご来店お待ちしております。

それではまた後日別のメーカーも紹介しようと思います。